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月別アーカイブ: 2022年7月

実用・東洋医学:痔8

「食養」痔の悪化防止や予防には食物繊維の多い食品を毎日食べて便秘にならない事が一番です。玄米やゴボウ、大豆、サツマイモ、ほうれん草、カボチャ、昆布、ヒジキがポイントです。瘀血のある人は、チョコレートや、アクの強いタケノコや、ショウガ、刺激の強い唐辛子、アルコール類は、避けましょう。気が不足している場合は、ニンジンやにんにく、ヤマイモが良いです。ニンジンには体を温め、胃腸を丈夫にする働きあり。鶏ガラスープと一緒に煮て、ミキサーにかけて作るニンジンスープがお勧め。にんにくは、皮をむきハチミツに半年くらい漬けて作るにんにくのハチミツ漬けを毎日2〜3ケ食べると良いです。

ツボ紹介:下巨虚 げこきょ

足の陽明胃経のツボで、すねの前面、太い骨の前脛骨筋上で、膝〜外くるぶし間中点の少し上に取ります。主治として、下腹部痛、下痢、膿血便、急性乳腺炎、下肢麻痺、精神異常。効能として、腑気の通りをよくして、下降させる。精神を穏やかにして、心の乱れを鎮めます。

実用・東洋医学:痔7

「ツボ紹介」痔の痛みを止めたい場合は、頭の百会ひゃくえ、前腕の孔最こうさい、ふくらはぎの承山しょうざんへの灸など刺激が効果あり。百会の灸は、出血や脱肛にも効果があります。刺激の順番は、百会→孔最→承山です。

ツボ紹介:げき門 げきもん

手の厥陰心包経のツボで、前腕前面小指側、手首のシワ状〜肘内側間、中点より2指下に取ります。主治として、心痛、心悸、鼻出血、嘔血、上肢痛。効能として、心熱を冷まし、痛みを鎮めます。血熱を冷まし、出血を止める。

実用・東洋医学:痔6

「漢方薬」便秘しやすく、便秘で便が硬くなると排便時、出血を繰り返す場合は、肛門周辺の炎症を鎮め、便を軟らかくする乙字湯おつじとうが適します。痔核や裂肛、痔瘻などオールマイティです。冷えのぼせ、生理痛や生理不順があって痔の症状が夜に悪化する場合には、瘀血を取り除く桂枝茯苓丸けいしぶくりょうがんが良いです。瘀血の症状と伴に便秘がある場合には、便秘を解消させる生薬の大黄だいおうを桃核承気湯とうかくじょうきとうを一緒に服用します。疲れやすい、汗をかきやすい、胃腸が弱い、脱肛しやすい場合は、胃腸を丈夫にして内臓を引き上げる働きのある補中益気湯ほちゅうえっきとうや、小建中湯しょうけんちゅうとうが適します。

ツボ紹介:下関 げかん

足の陽明胃経のツボで、耳の前、口を開けしめした際出来るくぼみに取ります。主治として、歯痛、顔面痛、難聴、中耳炎、顔面神経麻痺、下顎関節炎。効能として、耳の聞こえをよくする。腫れを抑えて、痛みを止めます。

実用・東洋医学:痔5

「養生」古くから伝わる痔の妙薬『イチジク湿布』①陰干ししたイチジクの葉20gを6カップの水で、1/3の量になるまで濃く煎じます。その汁にガーゼなどを浸して肛門に当てて温めるか、差し湯をして坐浴します。②イチジクの生葉または、乾燥した葉を布袋に入れて、浴槽に浮かべて入浴してもよいでしょう。

ツボ紹介:下かん げかん

任脈のツボで、おヘソの2指上に取ります。主治として、胃膨満、嘔吐、しゃっくり、消化不良、下痢。効能として、脾を回復させ、胃の機能を改善させる。上がった気を降ろし、嘔吐を止めます。

実用・東洋医学:痔4

気が不足している場合の痔は、もともと胃腸が弱く、疲れやすく、顔色が青白いタイプに見かけます。痛みより、脱肛が特徴で、戻りにくい症状です。胃腸を丈夫にして、気力を補い、内臓を引き上げる働きのある漢方薬で治します。

ツボ紹介:京門 けいもん

足の少陽胆経のツボで、側腹部、第12肋骨端下縁。(肋骨の輪郭の下に取ります。)主治として、下痢、腹脹、肋間神経痛、浮腫、腰痛。効能として、経絡の通りをよくして、痛みを止める。腎の機能を高め、腰の状態を改善します。