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日別アーカイブ: 2022年7月13日

実用・東洋医学:下痢5

「漢方薬」お腹が冷えて痛み、水のような便が出る場合、腹部を温め、下痢を治す附子人参湯ぶしにんじんとうが適します。体や腸が冷えていないのに水のような便が出る人は、腸の水分代謝の悪さが原因と考えられ、のどが渇きやすく、水を飲みすぎる傾向があり、水分代謝を改善する五苓散ごれいさんが適します。脂っこいものを食べ過ぎると、胃に湿熱を持ちやすく、下痢は腹痛を伴い、肛門に熱感を覚えます。腸の炎症を鎮める黄連解毒湯おうれんげどくとうを処方します。神経質でイライラしたり、緊張やストレスを受けやすい人には、甘草瀉心湯かんぞうしゃしんとうを処方。下痢と便秘を繰り返す場合は、半夏瀉心湯はんげしゃしんとうが適します。

ツボ紹介:玉枕 ぎょくちん

足の太陽膀胱経のツボで、後頭部、外後頭隆起上縁と同じ高さで、後正中線の1.3指外側に取ります。主治として、寒け、頭痛、嘔吐、近視、眼痛、鼻づまり、後頭神経痛。効能として、寒邪を追い出し、体表の邪気を取り除く。視力を回復させる。