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月別アーカイブ: 2022年5月

実用・東洋医学:咳・痰5

「漢方薬」かぜによる咳や痰は小青竜湯しょうせいりゅうとう[水っぽい痰に効果]、麻杏甘石湯まきょうかんせきとう[かぜの後期で肺が熱を持ち、粘り気の痰に効果]。気管支が弱く咳や痰が出やすい場合は、柴朴湯さいぼくとう[咳を治しながら体質改善を図れる]。アレルギーによるものは、白虎湯合小青竜湯びゃっことうごうしょうせいりゅうとう[のどの粘膜が充血し、熱を持っていて、アレルギーに効果]。緊張すると、咳が出る場合は、夏厚朴湯げこうぼくとう[梅核気を取り去る、胃腸障害を伴う場合も効果]。ぜひご相談ください。

ツボ紹介:雲門 うんもん

手の太陰肺経のツボで、前胸部、鎖骨下窩のくぼみ、烏口突起の内側の所に取ります。主治として、咳嗽、ぜんそく、肩背痛、五十肩、上肢挙上不能。効能として、肺の気を下降させます。

トリガーゾーン治療:長橈側手根伸筋

長橈側手根伸筋を押してみて、下記症状と同じ関連痛が再現されたら、長橈側手根伸筋を治療する事で、下記症状の痛みを改善させます。A外側上顆の痛み、A前腕後面の痛み、D手背の痛み。【A>Dなので、それぞれ症状のAのものから治療優先の筋肉トリガーとなります。】〈参考〉長橈側手根伸筋:日常動作は、トンカチを打つ、フライパンを振る。竹刀を振り上げる。(起始)上腕骨の外側上顆稜、外側筋間中隔
(停止)第2中手骨底 橈側にある長い伸筋です。

実用・東洋医学:咳・痰4

緊張すると咳が出るケース。コンサート会場などで緊張すると、咳が出てしまいます。また、人前で話しをしようとすると、咳が出てしまう。のどに何かがつかえた様な感じを東洋医学では、「梅核気ばいかくき」といいます。梅核気も漢方薬による治療が適します。

ツボ紹介:陰廉 いんれん

足の厥陰肝経のツボで、大腿部の内側で、鼠径部上の内側に取ります。主治として、月経不調、不妊症、腰腿痛、閉鎖神経痛。効能として、月経を調整して、妊娠を促します。筋を緩めて伸ばし、経絡の通りを良くします。

トリガーゾーン治療:前鋸筋

前鋸筋を押してみて、下記症状と同じ関連痛が再現されたら、前鋸筋を治療する事で、下記症状の痛みを改善させます。 記
A側胸部の痛み、H手掌の痛み。【A>Hなので、それぞれ症状のAのものから治療優先の筋肉トリガーとなります。】〈参考〉前鋸筋:日常動作は、腕を前に押し出す。(起始)第1〜9肋骨
(停止)肩甲骨の内側縁。 肩甲骨を上下に動かす働きです。

実用・東洋医学:咳・痰3

アレルギーによる場合、のどの粘膜が弱かった人が、温度差やほこりっぽいと咳が出ます。このタイプの方は、粘膜がいつも充血している為、刺激の強い香辛料や甘いものを摂るだけで反応して、咳が出ます。食べ物への注意と、のどの粘膜の充血を取り去る漢方薬が治療の柱となります。

ツボ紹介:陰陵泉 いんりょうせん

足の太陰脾経のツボで、すねの内側、膝下内側の大きく凹む所に取ります。脛骨内側顆の下縁の大きく凹む所です。主治として、下痢、黄疸、浮腫、ぜんそく、小便不利、小便失禁、陰茎痛、会陰痛、膝関節痛。効能として、脾の機能を高め、余分な水分を出す。腫れを抑えて、痛みを止めます。

トリガーゾーン治療:腹直筋

腹直筋を押してみて、下記症状と同じ関連痛が再現されたら、腹直筋を治療する事で、下記症状の痛みを改善させます。 記
A腹痛、B背部の痛み、D腰痛、F臀部の痛み。【A>Fなので、それぞれ症状のAのものから治療優先の筋肉トリガーとなります。】〈参考〉腹直筋:日常動作は、仰向けの姿勢から身体を起こす。姿勢の保持。あらゆるスポーツ動作。(起始)恥骨稜〜恥骨結節、恥骨結合前面。(停止)第5〜7肋軟骨、胸骨剣状突起。
腹筋働き。

実用・東洋医学:咳・痰2

気管支が弱い方は、かぜでなくても、咳や痰が出やすい体質といえます。特に秋〜冬は空気が乾燥して、のどの粘膜が乾燥して、症状が出やすいです。呼吸器系を丈夫にする漢方薬を服用しながら、体質改善を図るのも良いでしょう。