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日別アーカイブ: 2023年11月20日

実用・東洋医学R:痔6

「漢方薬」便秘しやすく便が硬くて出血を繰り返す場合、肛門周辺の炎症を鎮め便を軟らかくする乙字湯おつじとうが適。痔核、裂肛、痔瘻の全てに効果あり。冷えのぼせ、生理痛や生理不順があり、痔の症状が夜に悪化する場合、瘀血を取り除く桂枝茯苓丸けいしぶくりょうがんが適。瘀血の症状で便秘がある場合、大黄だいおう+桃核承気湯とうかくじょうきとうが適。疲れやすい、汗をかきやすい、胃腸が弱い、脱肛しやすい場合、胃腸を丈夫にして内臓を引き上げる働きの補中益気湯ほちゅうえっきとうや小建中湯しょうけんちゅうとうが適です。

生薬紹介:芦根 ろこん

イネ科。効能は消炎、排膿です。

経穴:関元兪 かんげんゆ

足の太陽膀胱経のツボで、腰部、第5腰椎棘突起下縁で、1.5指外側に取ります。筋:皮下に腰背腱膜、仙棘筋。神経:筋枝は脊髄神経後枝。皮枝は腰神経後枝が分布。血管:皮下に腰動脈背枝が走行。