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月別アーカイブ: 2022年7月

実用・東洋医学:便秘5

「漢方薬」硬くて出にくい実証タイプの便秘には、大黄甘草湯だいおうかんぞうとう❴お腹を痛めず通便❵が効きます。また、コロコロ便は、麻子仁丸ましにんがん❴腸の粘膜を潤しコロコロ便を解消❵が効きます。虚証タイプの便秘には、腸の蠕動運動を改善させる働きの小建中湯しょうけんちゅうとうが効きます。残便感がある場合にも有効です。便が軟らかくて残便感がある場合は、便の状態を整える半夏瀉心湯はんげしゃしんとうが適します。宿便があり、お腹が脹るタイプには、通便作用と炎症を抑える三黄瀉心湯さんおうしゃしんとうが効果。同じ宿便タイプでも、便の色が黒いときは、血の滞り=瘀血が原因。瘀血を除き、血行を促進する桃核承気湯とうかくじょうきとうや、抵当丸ていとうがんを処方します。

ツボ紹介:筋縮 きんしゅく

督脈のツボで、上背部、脊柱上、肩甲骨下角との交点が、第7胸椎棘突起から、棘2ケ下の第9胸椎棘突起下方のくぼみに取ります。主治として、精神不安、てんかん、手足のひきつり、心痛、不眠、片麻痺、パーキンソン病。効能として、肝の異常な亢進を落ち着かせ、内風を鎮める。精神を安定させ、痙攣を止めます。

実用・東洋医学:便秘5

「お手軽レシピ」食物繊維を豊富に含む、『七色なます』材料4人分:ダイコン10cm、ニンジン1/2本、コンニャク1/2枚、ゴボウ1/2本、もどした干しシイタケ2枚、コンブ5cm、もどした高野豆腐1枚、だし汁、醤油、砂糖、酒、酢の各適量。①ダイコン、ニンジンを短冊切りにして、塩もみ。②コンニャク、ゴボウ、シイタケ、高野豆腐を短冊切りにして、出汁、醤油、砂糖、酒で薄味に煮ておく。③事前に用意した①と②に細切りにしたコンブを加えて、酢大さじ3、醤油大さじ1、砂糖小さじ1.5、水大さじ1で和える。

ツボ紹介:齦交 ぎんこう

督脈のツボで、上歯肉、上唇小帯の接合部に取ります。主治として、眼痛、歯肉炎、鼻ポリープ、鼻詰まり、歯槽膿漏、痔疾。効能として、精神を穏やかにして、痙攣を止めます。体内の熱を冷まし、腫れを抑えます。

実用・東洋医学:便秘4

虚証タイプには、もう一つあります。便通は規則的にあるものの、便が軟らかく、残便感があって本人には便秘のように感じられます。このような場合も、腸の働きを活発にさせ改善します。この他、便通の有無に関わらず腹部にガスが溜まりやすく、お腹が脹る宿便タイプもあります。宿便は、腸の調子を整えて、スッキリ排便させることで改善します。

ツボ紹介:帰来 きらい

足の陽明胃経のツボで、下腹部のおヘソから手のひら分下で、2指外側に取ります。主治として、閉経、月経不調、子宮下垂、おりもの、陰茎痛、膀胱炎、尿道炎、勃起不全。効能として、肝気のうっ滞を改善して、気のめぐりを改善する。月経を調整し、おりものを止めます。

実用・東洋医学:便秘3

便秘による不快感はあまりないものの、下剤を服用してもお腹が痛くなるだけであまり効果のない人は虚証タイプです。いきんでも出にくい、排便に時間がかかり排便後に疲労感が残る。腸の機能の弱さが原因なので、腸の蠕動運動を活発にさせて治します。

ツボ紹介:居りょう きょりょう

足の少陽胆経のツボで、股関節上、上前腸骨棘と大転子との中点に取ります。主治として、腰痛、腰腿痛、股関節痛、下肢麻痺、下腹部痛。効能として、経絡の通りをよくする。気のめぐりを改善して、痛みを止めます。

実用・東洋医学:便秘2

比較的体力のある人が便秘をすると、頑固な便秘になり、硬くて出にくいタイプと、コロコロとした便になるタイプがあり、これらを実証タイプと考えます。下剤を大量に必要となり、しかも同じ下剤を使い続けると効かなくなります。大腸の熱を冷まし、腸の粘膜を潤すなどの方法で対処します。

ツボ紹介:曲骨 きょっこつ

任脈のツボで、下腹部,恥骨結合の上縁に取ります。主治として、膀胱炎、尿道炎、遺尿、勃起不全、陰部掻痒、月経不調、月経痛、おりもの。効能として、尿の出をよくする。月経を調整して痛みを止めます。