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日別アーカイブ: 2023年8月5日

実用・東洋医学:皮膚のかゆみ5

「漢方薬」高齢で、夜間尿、足腰弱く皮膚の色黒く、乾燥してかゆみがある場合、腎の働きを強め、皮膚に潤いを与える八味丸はちみがんが適。逆に、皮膚に熱感があり、温まるとかゆみを増す場合、白虎加人参湯びゃっこかにんじんとうが適。皮膚の乾燥強く皮膚割れ、血行が悪い場合、皮膚の乾燥と血行を改善する当帰飲子とうきいんしが適。瘀血を改善させて皮膚の乾燥を解消、しもやけにも用います。皮膚がカサカサでドス黒く、熱感を伴う強いかゆみがある場合、血行を改善し炎症を鎮める温清飲うんせいいんが適。瘀血を治し血行を改善させる四物湯しもつとうと、消炎作用のある黄連解毒湯おうれんげどくとうを合わせた処方です。

経穴:乳中 にゅうちゅう

足の陽明胃経のツボで、前胸部、乳頭中央。鍼・お灸伴に禁忌です。治療不可。筋:皮下に大胸筋、小胸筋。神経:筋枝は内側・外側胸筋神経、皮枝は肋間神経が分布。血管:皮下に胸肩峰動脈、肋間動脈が走行。