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月別アーカイブ: 2023年7月

実用・東洋医学:アトピー性皮膚炎2

東洋医学では、湿邪と熱邪の病邪影響を重視しています。湿邪に侵されるとジクジクした湿疹が出来て、湿度が高いと悪化します。熱邪の場合は皮膚が赤くなり、患部に熱を持ち、温めると悪化します。季節変化に影響されやすく、湿邪は冬場の乾燥時期と梅雨時期に悪化。夕方以降にかゆみが増す傾向あり。乾燥と湿気に気をつけて、症状を改善させていきます。

経穴:下関 げかん

足の陽明胃経のツボで、アゴ部、頬骨弓の下縁中点と下顎切痕との間凹み部に取ります。筋:皮下に咬筋、外側翼突筋。神経:筋枝は下顎神経、皮枝は三叉神経の下顎神経が分布。血管:皮下に顔面横動脈が走行。

実用・東洋医学:アトピー性皮膚炎1

アトピー性皮膚炎は、乳幼児から思春期の子供に多く見られる疾患ですが、近年大人になってから発症するケースも増えています。家族にアレルギー体質の人がいる場合多く、これまでは遺伝的要因としていましたが、現在では生活環境も大きく影響していると考えられています。現代医学では根治しにくい疾患の1つです。

経穴:頬車 きょうしゃ

足の陽明胃経のツボで、下顎角の斜め上で陥凹部に取ります。筋:皮下に咬筋。神経:筋枝は下顎神経、皮枝は三叉神経の下顎神経、大耳介神経が分布。血管:皮下に浅側頭動脈が走行。

実用・東洋医学:精神不安・うつ8

「食養」精神を安定させるシソやユリ根、ナツメ、シナモンなどが適。シソには胃腸を丈夫にして気を整える働きあり。ユリ根やナツメは不定愁訴(病気名のない不調)、不眠、ヒステリーなどに効果あり。シナモンは「桂枝けいし」という名で漢方生薬として使われています。頭にのぼった気を下げる作用あり。イライラや不安感などを解消してくれます。シナモンティーで飲むとよいです。

経穴:大迎 だいげい

足の陽明胃経のツボで、アゴ部、下顎角の前方陥凹部に取ります。筋:皮下に広頸筋、咬筋。神経:筋枝は顔面神経、下顎神経、皮枝は三叉神経の下顎神経が分布。血管:皮下に顔面動脈が走行。

実用・東洋医学:精神不安・うつ7

「ツボ紹介」頭頂の百会ひゃくえ{頭に上った気を降ろす働き}、手のひらの労宮ろうきゅう{不安感や精神疲労を改善させる働き}、肩部の肩井けんせい{緊張して強ばった肩や首筋をリラックスさせ、気のめぐりをよくする働き}にお灸をします。お試しくださいね。

経穴:地倉 ちそう

足の陽明胃経のツボで、口の口角の外側で、鼻唇溝上に取ります。筋:皮下に口輪筋。神経:筋枝は顔面神経、皮枝は三叉神経の上顎神経や下顎神経が分布。血管:皮下に顔面動脈が走行。

実用・東洋医学:精神不安・うつ6

「漢方薬」更年期障害やうつ症状、のぼせ、動悸の伴う場合、加味逍遥散かみしょうようさんが適。軽いうつ病によく効きます。心配事多く、不眠、精神不安、健忘症、動悸、貧血など伴う場合、脾胃を補って心を丈夫にする加味帰脾湯かみきひとうが適。胸や脇腹に胸脇苦満があり、イライラ、不眠がある場合、胸脇苦満を解消して精神を安定させる働きの桂枝加竜骨牡蠣湯けいしかりゅうこつぼれいとうが適。同様の症状+便秘の場合、柴胡加竜骨牡蠣湯さいこかりゅうこつぼれいとうが適。じっとしていられず、不安感、のぼせ、動悸がある場合、動悸の原因の胃腸の機能を改善して不安を解消する苓桂甘棗湯りょうけいかんそうとうが適です。

経穴:巨りょう こりょう

足の陽明胃経のツボで、瞳孔の中心を通る垂線と、鼻翼下端の水平線との交点に取ります。筋:皮下に小頬骨。神経:筋枝は顔面神経、皮枝は三叉神経の上顎神経が分布。血管:皮下に眼窩下動脈、顔面動脈の枝が走行。