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月別アーカイブ: 2023年1月

実用・東洋医学:指・手首の痛み5

「漢方薬」指先の酷使等、筋肉疲労による手首や指の痛みには、筋肉の緊張を緩めて血行を促進させる芍薬甘草附子湯しゃくやくかんぞうぶしとうが適。ただし、患部が腫れていたり、水が溜まっている場合はNGです。手首や指にこわばり感があり、尿の出が悪く、冷えると悪化する場合、患部を温め、筋肉や関節のシビレや痛みを解消させる桂枝加朮附湯けいしかじゅつぶとうが適。体表の水分代謝が悪い為、手が冷える場合も効果あり。湿度が高いと症状悪化して、関節が腫れて水分が溜まっている場合、水分代謝を促し、筋肉の動きを回復させ、痛みを除く麻杏よく甘湯まきょうよくかんとうが適。手に冷たい汗をよくかく場合、利尿を促し水分代謝を改善させる防已黄ぎ湯ぼういおうぎとうが適です。

ツボ紹介:秩辺 ちっぺん

足の太陽膀胱経のツボで、臀部の第4後仙骨孔と同じ高さで、正中線から3指外側に取ります。主治として、痔疾、陰部痛、大小便不利、腰痛、坐骨神経痛、股関節痛、下肢麻痺。効能として、体内の熱を冷まし、余分な水分を排出させ、腫れを抑えて、痛みを止める。

実用・東洋医学:指・手首の痛み4

「養生」冷えによる痛みに効く、長ネギ湿布。冷えると痛む場合、関節の動きをなめらかにして、炎症を和らげる働きのある、長ネギ湿布が効果的です。用意するもの:長ネギ2本、カラシ粉5g、オオムギ20g。長ネギを4cmに切り、カラシ粉とオオムギと一緒に木綿の袋に入れ、500ccの水で煮出します。この液にガーゼを浸湿布として患部を温めます。ぜひ、試してみて下さい。

ツボ紹介:地倉 ちそう

足の陽明胃経のツボで、くちびる隅際に取ります。主治として、顔面神経麻痺、三叉神経痛、歯痛、眼瞼けいれん。効能として、筋を緩めて伸ばし、経絡の通りをよくする。風邪を追い出し、痛みを止める。

実用・東洋医学:指・手首の痛み3

「冷えが原因の場合」冷えて手首や指の腱鞘や筋肉の血行が悪くなると、スムーズな動きが出来ず動かすと痛みが出ます。手首や指の血行をよくして、症状を改善させます。「湿気が原因の場合」手首や指の関節には適度の潤いは必要ですが、体表の水分代謝が悪く水分が溜まり過ぎると、関節の動きが悪く痛みが出ます。水分代謝を改善させて、症状を治します。

ツボ紹介:地五会 ちごえ

足の少陽胆経のツボで、足の甲、第4指と第5指の間で、指切れ目から上に擦り、最初の関節凸部を越えた際に取ります。主治として、頭痛、眼痛、耳痛、難聴、急性乳腺炎、腋下腫、足背痛。効能として、肝気のうっ滞を改善して、気のめぐりを改善する。風邪を追い出し、体内の熱を冷ます。腫れを抑えて、痛みを止める。

実用・東洋医学:指・手首の痛み2

「筋肉疲労による場合」筋肉は腱で骨と結合していて、腱鞘けんしょう=腱の動きがなめらかになるように鞘状の滑液包が腱の働きを助けています。手首や指を使い過ぎると、腱鞘に負担がかかり、炎症を起こします。腱鞘や筋肉の炎症を鎮め、緊張を緩めて症状を改善させます。

ツボ紹介:築賓 ちくひん

足の少陰腎経のツボで、ふくらはぎの内側で、内くるぶし〜膝間、内くるぶし側1/3に取ります。主治として、食中毒、薬物中毒、精神不安、鼠径部ヘルニア、痔疾、吐舌。効能として、腎の機能を高め、心を穏やかにする。気のめぐりを改善して、痛みを止める。

実用・東洋医学:指・手首の痛み1

指を使ってのメールやゲーム、同じ動作の繰り返しで指や手首にシビレや痛みが生じます。常に重いものを運ぶ仕事も同様です。指・手首の痛みの原因には、動作で起きる筋肉疲労や、冷えで起こる場合、湿気で起こる場合があります。

ツボ紹介:地機 ちき

足の太陰脾経のツボで、足下腿のすね内側で、脛骨内縁際に、膝〜内くるぶし間、膝側1/3に取ります。主治として、腹痛、下痢、月経不調、月経痛、子宮筋腫、糖尿病、浮腫、小便不利、腰痛。効能として、脾の機能を高め、余分な水分を出す。月経を調整して、痛みを止める。