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月別アーカイブ: 2022年8月

ツボ紹介:膏肓 こうこう

足の太陽膀胱経のツボで、背中部、肩甲骨下角と脊柱の交点が、第7胸椎棘突起です。3つ上の第4胸椎棘突起下縁から、3指外側に取ります。主治として、肺結核、咳嗽、ぜんそく、寝汗、健忘、遺精、消化不良、胃酸過多、肩こり、頸肩腕痛。効能として、陰液を補い、心を安定させる。せきを鎮め、ぜんそくを鎮める。

実用・東洋医学:尿が出にくい5

「養生」尿の出をよくする『長ネギの貼り薬』長ネギを1本用意します。先ず、白い部分を約3cmずつに切り、フライパンでから炒りします。次にその長ネギを開き、中身側の方を当てるようにしておヘソに貼ります。火傷しない程度の熱さで冷めたら、次の長ネギを貼ります。横になっておヘソの上に置き、リラックスしましょう。

ツボ紹介:後渓 こうけい

手の太陽小腸経のツボで、手のひらのシワ延長端、小指側・側面のくぼみに取ります。押すと圧痛を感じます。主治として、流感、寝違え、精神不安、てんかん、寝汗、マラリア、難聴。効能として、経絡の通りをよくして、痛みを止める。体内の熱を冷まし、感染症を抑える。鎮静にして、精神を安定させる。

実用・東洋医学:尿が出にくい4

「むくみを伴う場合」慢性腎炎などになると、尿の出が悪くなり、顔にむくみが出ます。むくみは体の水分代謝が悪くなって起きる症状です。水分代謝を改善して尿が出やすいようにして、むくみを解消させると症状が改善されます。

ツボ紹介:行間 こうかん

足の厥陰肝経のツボで、足の甲第1指と2指の間、みずかき際に取ります。主治として、月経過多、閉経、月経痛、おりもの、陰部痛、めまい、眼疾患、精神不安、てんかん、不眠、足底痛。効能として、体内の熱を冷まし、火邪を除く。肝の異常な亢進を落ち着かせて内風を鎮める。心を穏やかにして、精神を安定させる。

実用・東洋医学:尿が出にくい3

「腎の気が不足している場合」高齢になると、腎に蓄えられている先天の気も後天の気も不足していきます。腎は、泌尿器・生殖器をつかさどる臓器なので、腎の気が不足すると、排尿しづらくなったり、トイレに行く回数も増えたりします。また、尿意はあっても排尿出来ず残尿感の症状もあります。このような場合は、腎の気を補って膀胱の働きを正常にして治します。

ツボ紹介:懸顱 けんろ

足の少陽胆経のツボで、側頭部、こめかみの斜め上に取ります。主治として、片頭痛、三叉神経痛、顔面浮腫、歯痛、外眼角痛。効能として、経絡の通りをよくする。腫れを抑えて、痛みを止めます。

実用・東洋医学:尿が出にくい2

「膀胱に余分な熱がある場合」トイレに行く回数は多くても、出す量が少なく残尿感がある場合は、膀胱に余分な熱が溜まっていると考えます。膀胱炎はその典型例です。膀胱にこもった熱を冷まして排尿を促します。

ツボ紹介:顴りょう けんりょう

手の太陽小腸経のツボで、顔の目尻の直下で、頬骨の下にあるくぼみに取ります。主治として、顔面神経麻痺、三叉神経痛、急性副鼻腔炎、歯痛、目の黄疸。効能として、体内の熱を冷まし、腫れを抑える。痙攣を止める。顔の歪みを整える。

実用・東洋医学:尿が出にくい1

尿が出にくくなる疾患には、前立腺肥大、尿道狭窄、尿路結石などがあります。重度の前立腺肥大や腫瘍などが原因でなければ、尿の出渋りは東洋医学が得意とするところです。ただし、尿の出にくさに加えて、腹痛や血尿を伴う場合は、泌尿器科を受診してください。そのままにしておくと、膀胱炎や腎盂炎などを起こす危険性があります。東洋医学では、膀胱に余分な熱がある場合、腎の気が不足している場合、むくみを伴う場合の3つに分けて考えます。