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月別アーカイブ: 2022年8月

実用・東洋医学:高血圧2

「瘀血タイプ」3つのタイプの中で最も多く見られるのが瘀血タイプで、吹き出物が多く、目の充血やのぼせたりします。後頭部の髪生え際が赤い。赤いシミや吹き出物が、発作の前触れです。注意しましょう。夜ふかしは、のぼせが強くなるので、早寝早起きを心掛けましょう。治療では瘀血を治す事を目標にします。

ツボ紹介:公孫 こうそん

足の太陰脾経のツボで、足の土踏まず付近の内側で、第1中足骨底の前下方に取ります。内側の出っ張った骨を指でかかと側になぞり止まった所です。主治として、胃痛、嘔吐、消化不良、腹脹、下痢、浮腫、不眠、しが、頭重感。効能として、脾の機能を高め、湿邪を追い出す。胃の機能を改善して、痛みを止める。

実用・東洋医学:高血圧1

現在日本の血圧標準値は、最高血圧140未満、最低血圧90未満で、世界保健機関WHOの規準と一致します。ただ、WHOでは最高140〜160、最低90〜95の場合を必ずしも高血圧と断定せず、境界域高血圧として注意を要する数値としています。血圧は常に変動します。一時的に高くなっても心配不要です。高血圧には、原因不明の本態性、腎臓に関わる腎性、ストレスなどによる精神性と3タイプあります。本態性高血圧は血の滞りで起こる瘀血タイプ、腎性高血圧は水分代謝が悪い水毒タイプ、精神性高血圧は気のめぐりが悪い気のタイプと考えて治療を行います。

ツボ紹介:交信 こうしん

足の少陰腎経のツボで、下腿内側、脛骨内縁の後のくぼみで、内くるぶし2指上に取ります。主治として、月経不調、不正性器出血、子宮下垂、陰部掻痒、睾丸腫痛、下痢、便秘、冷え性。効能として、腎の機能を高め、月経を調整する。生殖器・肛門の機能を整える。

実用・尿が出にくい9

「食養」尿が出にくいときは、尿の出が悪くなるギンナンやもち米はNG。小豆やトウガンは利尿作用あり。小豆を煮た煮汁を飲んだり、黒豆やヤマイモを加えると、補腎の作用を強めます。トウガンは体にこもった熱を冷ます働きもあるので、膀胱の炎症を鎮めるのに役立ちます。生の搾り汁+ハチミツを飲んでくださいね。

ツボ紹介:孔最 こうさい

手の太陰肺経のツボで、前腕の前外側、手首外側〜肘内側の腱外際の線上間中点の1指上に取ります。主治として、咳嗽、ぜんそく、喀血、失声症、咽喉腫痛、痔の痛み、前腕痛。効能として、肺の気を下降させる。血熱を冷まし、出血を止める。のどの熱邪を取り除き、機能を改善する。

実用・東洋医学:尿が出にくい8

「ツボ紹介」下腹部の中極ちゅうきょく、下腿の陰陵泉いんりょうせん、足の内くるぶし下の然谷ねんこくに灸をします。いずれも尿の出をよくしてくれるツボです。

ツボ紹介:合谷 ごうこく

手の陽明大腸経のツボで、手の甲、親指と人差し指の根元の又と出っ張った骨の中点で、人差し指に取ります。第2中手骨中点の橈側面です。主治として、感冒、頭痛、咽頭痛、歯痛、目の充血・腫れ・痛み、難聴、意識障害、マラリア。効能として、体内の熱を冷まし、体表の邪気を取り除く。気のめぐりを改善して痛みを止める。耳の聞こえをよくして、視力を回復させる。精神を安定させ、意識を回復する。

実用・東洋医学:尿が出にくい7

「漢方薬」むくみがあり、のどが渇いてよく水を飲むのに尿の回数や量が少ない人は、体の水分代謝が悪くなっています。体内の余分な水分を排出してくれる五苓散ごれいさんが適。むくみと尿の出の悪さに加えて、冷え性もある場合、水分代謝を促すだけでなく、瘀血も解消させる当帰芍薬散とうきしゃくやくさんが適。慢性腎炎にも効果があり、体を温めて血行を促進、水分代謝を改善し、体の余分な水分を排泄させます。

実用・東洋医学:尿が出にくい6

「漢方薬」トイレに行く回数は多いものの、尿が出にくく残尿感があるのは、膀胱に熱がこもっている為。膀胱や尿路の炎症を解消させ、尿の出を良くして改善させる猪苓湯ちょれいとうが適。尿路結石や前立腺肥大の初期にも利用されます。足腰が弱り、冷え強く、夜間尿で尿があまり出ないのは、腎の気の不足です。腎の機能を丈夫にする八味丸はちみがんが適。前立腺が肥大している場合は、竜胆瀉肝湯りゅうたんしゃかんとうがよく効きます~