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月別アーカイブ: 2022年12月

ツボ紹介:大椎 だいつい

督脈のツボで、後頸部、首を曲げた際、出っ張った骨が第7頸椎棘突起です。その下にあるくぼみに取ります。主治として、熱病、咽頭痛、マラリア、嘔吐、自汗、寝汗、頸項部のこわばり・痛み。効能として、体内の熱を冷まして、体表の邪気を取り除く。感染症を抑える。精神疾患を回復させる。

実用・東洋医学:腱鞘炎2

発症には気温も関係、温度差の激しい季節は要注意です。特に寒い時期は、筋肉の収縮率が高まり、腱の痛みにつながります。また、湿度の高い時期も同様です。むくみの起こしやすい傾向あり。治療には、患部が熱を持っているかがポイントです。炎症で熱を持っている場合、患部には湿布で冷しますが、お風呂などで温めない事。冷えている場合でも、体温位で保温してしまう患部は温め過ぎない事。そのうえで体全体を温め、血行をよくして、筋肉の働きを正常にします。

ツボ紹介:大腸兪 だいちょうゆ

足の太陽膀胱経のツボで、後の両方、出っ張った腰骨と脊柱の交点が第4腰椎棘突起下縁です。その1.5指外側に取ります。主治として、腹痛、腹脹、下痢、便秘、腰背痛、坐骨神経痛。効能として、腸の滞りを改善する。気のめぐりを改善して、痛みを止める。

実用・東洋医学:腱鞘炎1

腱鞘炎は、手や指を酷使する仕事をしている人がなりやすい疾患です。東洋医学でいう、筋肉の一連のつながり=経筋を持っていて、肩から背中につながる一連の経筋にひずみを生じ、腱鞘炎の起こる要因となります。経筋のひずみ=頸椎や胸椎、肩関節、肩甲骨のどこかのひずみです。これらのひずみが腕筋肉に緊張や縮みをもたらし、腕の末端で負荷のかかる部分に症状が現れます。軽いうちは、指や手首などの局所、重症になると、肘や腕全体にまで及びます。軽症状のうちに治していきましょう。

ツボ紹介:大鍾 だいしょう

足の少陰腎経のツボで、足首内くるぶしの後下方、踵骨の上くぼみに取ります。主治として、喀血、ぜんそく、認知症、しが、大小便不利、月経不調、アキレス腱炎。効能として、腎の機能を高め、ぜんそくを鎮める。尿と大便の出をよくする。

実用・東洋医学:五十肩7

「食養」生ものや冷たい飲み物など体を冷やすもの、モチゴメやぎんなんなど水分代謝を悪化させるものは避けます。体を温め血行をよくする食物を摂ります。血行促進に良いのは、クズやシナモン、ショウガ、長ネギなどです。血行促進して体を温めるので、肩の痛みと伴に冷えを感じる人にはお勧めです。肩や腕に毛細血管が浮かび上がる瘀血の場合、ベニバナやサフランが適。湿度が高いと悪化する場合、体の中の水分代謝を促進させるアズキやハトムギが適です。

ツボ紹介:太衝 たいしょう

足の厥陰肝経のツボで、足の甲で、親指と第2指の間の根元際くぼみに取ります。(中足骨底接合部の際くぼみです)主治として、めまい、頭痛、高血圧症、月経不調、月経痛、遺尿、精神不安、てんかん、黄疸、眼疾患。効能として、肝の異常な亢進を落ち着かせて、内風を鎮める。鎮静にして精神を安定させる。胃の機能を改善し、脾の機能を高める。

実用・東洋医学:五十肩6

「ツボ紹介」痛みが強くなるので、痛む場所への灸や指圧刺激はNGです。痛む場所と反対側の腕に灸や指圧します。また、肩部の肩井けんせいや肩甲骨周辺もに灸や指圧します。首〜背中にかけての僧帽筋を緩めるのがポイントです。

ツボ紹介:大杼 だいじょ

足の太陽膀胱経のツボで、両肩甲骨上角と脊柱の交点が第1胸椎棘突起です。その下縁から1.5指外側に取ります。主治として、発熱、咳嗽、鼻詰まり、頭痛、のどの痛み、肩こり、精神不安。効能として、体内の熱を冷まし、体表の邪気を取り除く。肺の気を巡らせ、せきを止める。

実用・東洋医学:五十肩5

「漢方薬」肩が凝って痛むような症状が強く現れている時期には、首や肩、背中の緊張を緩める葛根湯かっこんとうが適。症状が強く現れていない時期でも、湿度が高いと症状悪化の場合、水分代謝を活発にして筋肉の動きを回復させる麻杏よく甘湯まきょうよくかんとうが適。痛みと伴に冷えを強く感じる場合、冷えを改善して、患部の痛みを取る桂枝加朮附湯けいしかじゅつぶとうが適。肩から腕にかけて毛細血管が浮かび上がる場合、瘀血を解消して血行をよくする桂枝茯苓丸けいしぶくりょうがんを併用するとさらに効果あり。原因が重なる場合、処方を組み合わせるのがポイントです。