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日別アーカイブ: 2023年9月18日

実用・東洋医学R:胃腸かぜ5

「漢方薬」吐き気が強く、水を飲んでも吐き、下痢もする場合、吐き下しを治す五苓散ごれいさんと胃腸の炎症を取り除く黄連解毒湯おうれんげどくとうを合わせた黄連解毒湯合五苓散が適。口が苦く、食欲不振や吐き下し、腹部の痛みには、腹部膨満感を解消させ吐き下しを治す平胃散へいいさんが適。吐き気はなく、下痢や胃痛、食欲不振には、胃腸の炎症を抑える半夏瀉心湯はんげしゃしんとうが適。みぞおちにつかえ感、胃内停水のある場合、胃腸の水分代謝を改善させる六君子湯りっくんしとうが適。もともと胃腸弱く、冷えると下痢、足がふらふらする場合、胃腸を温める人参湯にんじんとうが適です。

生薬紹介:五味子 ごみし

マツブサ科。効能は咳止め、下痢止め、滋養強壮です。

経穴:大横 だいおう

足の太陰脾経のツボで、上腹部、おヘソの4指外側に取ります。筋:皮下に外腹斜筋、内腹斜筋。神経:筋枝は肋間神経、腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経。皮枝は肋間神経が分布。血管:皮下に浅腹壁動脈、下腹壁動脈、上腹壁動脈が走行。