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実用・東洋医学R:五十肩5

「漢方薬」肩凝りで強く痛む症状には、首や肩、背中の緊張を緩める葛根湯かっこんとうが適。症状が強く現れない時期でも、湿度が高いと悪化する場合、水分代謝を活発にして筋肉の動きを回復させる麻杏よく甘湯まきょうよくかんとうが適。痛みと伴に冷えも強く感じる場合、冷えを改善して患部の痛みを取る桂枝加朮附湯けいしかじゅつぶとうが適。肩から腕にかけて毛細血管が浮かび上がる場合、瘀血を解消して血行をよくする桂枝茯苓丸けいしぶくりょうがんを併用すると更に効果があります。

経穴:曲泉 きょくせん

足の厥陰肝経のツボで、膝裏内側、半腱様筋、半膜様筋腱の内側凹みに取ります。筋:皮下に薄筋、半腱様筋腱、半膜様筋腱。神経:筋枝は閉鎖神経、脛骨神経、皮枝は伏在神経が分布。血管:皮下に内側下膝動脈、下行膝動脈が走行。

実用・東洋医学R:五十肩4

「養生」痛み防止と回復に、就寝法とお手軽運動。寝ていての寝返りは痛みを増します。痛む方の腕を大きな腹巻きなどで中に入れ固定してみてください。また、肩の固定と冷え防止を兼ねパジャマの肩部にタオルを入れて寝てみてください。寝る前の運動として、患部の腕を痛くない程度上げられるまでの運動をお勧めします。腕に力が入らない場合は、壁をつたわって上げる運動を繰り返してみてください。常に上げる運動を心掛けましょう。

経穴:膝関 しつかん

足の厥陰肝経のツボで、下腿脛骨面、脛骨内側顆の下方に取ります。筋:皮下に薄筋、半腱様筋。神経:筋枝は閉鎖神経、脛骨神経、皮枝は伏在神経が分布。血管:皮下に内側下膝動脈、下行膝動脈が走行。

実用・東洋医学R:五十肩3

治療は発症後間もなくと治りかけのタイミングが効果あり。症状が強く現れる痛い時期は治療効果が得られにくい傾向です。ぜひ発症後、1ヵ月以内の治療をお願いします。痛みがあってもなるべく動かしてください。軽い運動やマッサージは効果的です。

経穴:中都 ちゅうと

足の厥陰肝経のツボで、下腿前内側、脛骨内側面の中央で、内くるぶしから膝間の中点より0.5指下に取ります。神経:皮枝は伏在神経が分布。血管:下行膝動脈の枝が走行。

実用・東洋医学R:五十肩2

東洋医学では五十肩を障害を受けている部位によって①腕の内側(肺経)、②外側の小指側(三焦経)、③外側の人差し指側(大腸経)の3つに分けて考えます。①肺経が障害を受けると腕を後ろに回せない。②三焦経や③大腸経の場合は腕を上げられないと同時に肩から肩甲骨にかけて強い凝りが出ます。実際には特定部位だけの原因という事ではなく、この3つの経絡障害が複合的に生じています。

経穴:蠡溝 れいこう

足の厥陰肝経のツボで、下腿前内側、脛骨内側面の中央、内くるぶしから上に5指に取ります。神経:皮枝は伏在神経が分布。血管:下行膝動脈の枝が走行。

実用・東洋医学R:五十肩1

五十肩=肩関節周囲炎。肩関節の周りにある組織の変化や炎症が原因です。腕が痛くて上げられない、後ろに手を回せないなどの症状が現れます。治療しなくても自然に回復しますが、発症から短くて半年、長いと1年以上続く事あり。また、可動域が狭くなるのが特徴です。常に痛いので、早期対策を始めるのがよいです。ぜひご相談くださいね。

経穴:中封 ちゅうほう

足の厥陰肝経のツボで、内くるぶしの前方凹み部に取ります。筋:皮下に前脛骨筋腱。神経:筋枝は深脛骨神経、皮枝は伏在神経が分布。血管:皮下に前内果動脈が走行。